2006年01月17日

旭山動物園に行ってきました。(その3:なぜ復活したか?)

<参考文献>

これも、動物園の売店で見つけたものです。
お子様向けの内容ですが、アマゾンのレビューによると・・・
<レビュー>
出版社/著者からの内容紹介
昨年夏季に入場者数日本一になった旭山動物園の動物たちを題材にした、動物園初めての写真絵本です。英語・ひらがな・カタカナ表記、生態の豆事典も掲載し、0歳から大人まで幅広く楽しめ、癒し本としてもご覧いただける写真絵本です。

出版社からのコメント
使用している写真はすべて写真家今津秀邦氏(旭山動物園写真担当)が撮影したもので
す。動物本来の生き生きとした姿からは、いろんなメッセージが送られ、ストーリー性のある本に仕上げました。

さて、それでは本題。
先日、この動物園を特集したNHKの「プロジェクトX」の紹介文を載せましたが、ゴル校長から、
「平成六年に一度閉園しちゃったのに・・・
なんですか!
助っ人って誰?」
と言う疑問が寄せられました。

私も、昨年11月にこの番組を見たのですが、細かいところを忘れていましたので、DVDに録ってあったこの番組を、昨日、今朝と2回見まして、もう一度要点を整理しました。
今日はそれを書きたいと思います。
まずは、先日載せました番組の紹介文を、再び載せます。

以下、番組HPからの引用。

第183回 11月15日放送
「旭山動物園 ペンギン翔ぶ」
〜閉園からの復活〜


 北海道・旭川にある日本最北の動物園「旭山動物園」。水槽を大胆に泳ぐアザラシにペンギン、ホッキョクグマなどが受け、2年連続、夏の集客量で上野動物園を抜きダントツ日本一。一躍、旭川の名を全国にとどろかせている。
 しかし20年前。旭山動物園は客に見向きもされず、まさに「廃園間近」の危機にあった。

 昭和42年、旭川市民の文化向上を目指し設立された旭山動物園。だが、十数年が経った昭和50年代後半、閑古鳥が鳴き始めた。老朽化した施設に、老衰や病で死んだ動物たち。運営する市役所に予算はなく、廃園を求める声まで上がった。
 その時、立ち上がったのは動物園の獣医・小菅正夫(現園長)。飼育係10人を束ね、前代未聞の挑戦に打って出た。「普段、飼育係にしか見せない動物たちの素顔を、客に見せることはできないか」。その目玉は、客を引き連れ、動物の行動や生態を解説する『ワンポイントガイド』。寂れた園内でも人気があったゴリラのゴンタを切り札に試行錯誤を繰り返した。間もなく、10人のメンバー、総力戦となったガイド作戦。少しずつ客が戻ってきたその時、飼育係たちは、自らが夢に描く理想の動物園の施設を14枚のスケッチにまとめた。ライオンの寝姿をも見せる「もうじゅう館」。自由に飛び回る水鳥の姿を見せる「ととりの村」。そして、ペンギンのダイナミックな泳ぎを見せる「ぺんぎん館」。どれも、他の動物園では決して見られない独創的なアイディアばかりだった。

 しかし、平成6年、感染症エキノコックスでゴリラのゴンタが死亡。風評被害が広がり、動物園は閉園となった。絶体絶命となったその時、プロジェクトに思わぬ助っ人が現れる。

 日本中から注目され、その珍しい展示方法が話題


ここで、「助っ人」とは誰なのか、気になるところです。
この番組を見てらっしゃらない方のために。
見たけど、細かいところを忘れてしまった、と言う方のために。
この番組のその後のあらすじを書きます。

まず、「助っ人」とは、
・「旭川市民」
です。

ゴリラで成功した、『ワンポイントガイド』で、すっかり旭山動物園の動物たちに魅了された旭川市民の皆さんが、閉演期間中、
1)パンやバナナなどの多量のえさ
2)多数の応援の手紙
3)総額200万円のカンパ
を、動物園に寄せたそうです。

2)の応援の手紙には、次のようなメッセージが書かれていたそうです。
「旭山動物園は、旭川の宝です。」
「再開したら、必ず行きます。」などなど。

閉園の原因となった、寄生虫「エキノコックス」については、確かに
・マスコミ
・動物園に行った人たち、特に園児を引率した幼稚園、保育園の先生方
などから、不安の声が上がりました。

園長さんはじめ、スタッフの方も、不安になったそうです。

そこで、動物園では閉園期間中、ほかの動物たちの血液検査を実施。
エキノコックスの感染が広がっていないことを確認したそうです。

そして、翌年春。
再び動物園は再開され、大勢の旭川市民が押し寄せたそうです。

この人気に、旭川市議会も動き、1億円の予算を予算を、動物園につけた、とのこと。
これを元手にして、かつてお金が無いときに、スタッフの皆さんが夢を書き綴ったスケッチを元に、新しい展示方法、施設が生まれることになったそうです。
昨日ご紹介した「ととりの村」や、これからご紹介します、「ぺんぎん館」「ほっきょくぐま館」などができていった・・・
ということです。

ココで感動できるのは、復活の原動力となった市民の皆さんの熱意。
それを呼び起こしたのは、「飼育係のガイド作戦」ですね。
この「ガイド作戦」は、まだ動物園が人気もなく、老朽化が進み、動物は次々と死ぬが補充もない、お金もない(つまり、パンダなどの人気動物は呼べない)状況から生まれました。
「お金は無いが、知恵を出せ!」
と、集客の方法について知恵を絞った、園長さんや飼育係さんが、「ガイド作戦」を考え付き、進化させていったのです。

「飼育係しか見ることができない、動物の姿を、お客さんに見せられないか?」
と言う熱意が、

・ゴリラの解説に、80人もの観衆が集まる。

・夜しか姿を表すことができないカバを見せるために、園長さんが旭川市に掛け合い、夜9時まで開園するようにした。

といった努力となり、観客が眼の色を変えるほど、見る人の心を捉え、来園者をリピーターにしていったのです。

このガイド作戦、現在も続けられています。
私が行った昨年11月も、ガイドは行われておりましたが、ガイドさん(飼育係さん)の前は黒山の人だかり。
とても近づくことができず、写真も取れませんでした。仕方が無いので、聞こえてくるガイドさんの声を聞くのがやっとでした。
ガイド作戦が始まって、20年たつそうですが、いまだにすごい人気。
今度行くときは、目の前で、動物や飼育係さんを見ながら、ぜひ心行くまでガイドを聞きたいものです。(ああ、またリピーターになる予感・・・)

さて、明日以降も、旭山動物園の紹介をしていきます。
入り口から順に紹介していますので、昨日は入れなかった「ととりの村」のご紹介でした。
明日は・・・「ぺんぎん館」に行ってみますか。
この記事へのコメント
みっちりと分かり易い長文で解説して頂きました!ありがとうございます(^^♪
お疲れ様です♪
助っ人は市民の皆さんだったんですねっ!
意外性にビックリしました。
確かに園長さん・・・もの凄いパッションをお持ちですよね!夢を追う人・・・と言うのは何時の時代でも素晴らしく人々の感動や支援を呼び起こす源になるんですね。
ネバーギブアップですねっ!
成せば成る 成さねば成らぬ何事も・・・を園長さんやスタッフ、市民の皆さんに教えられた気がします!
leavesさんの的確で、しかも愛情人情のこもった素晴らしいナレーションに感謝です
!!!
丁度昨夜とっても辛い事があって落ち込んでいたのですが・・・
勇気づけられました(^^♪
Posted by ゴル at 2006年01月17日 22:18
leavesさん こんばんは〜♪
読み応えある内容でしっかり楽しむ事が出来ましたwww 動物園も努力なくしては淘汰される時代にあって・・・そこにいる人たちの努力が報われるのって中々数少ないケースかも知れませんねww でも・・・市民の方々が応援してくれたって事がとても重要な事なんだとしみじみ感じました♪
Posted by cosmos at 2006年01月18日 02:21
ゴル校長、おはようございます。

助っ人の正体、私も当たり前すぎて、すっかり忘れていました。DVDを見直して、再確認したしだいです。

園長さん、お金が無いときや、カバを夜9時まで見せるようにしたときの方は前任者の方で、旭川市から予算がついて、新たな展示施設を作ったのは、今の園長さんです。
今の園長さんは獣医さんで、前任の園長さんの下で働いていた、ということです。

番組に出てくるのは、今の園長さんが主役なのですが、この方が、復活への取り組みの原動力となっていますね。
時には髪が一気に抜け落ちるほど苦労された、との奥様のコメントもありました。
実際、語り口とか見てると、とても情熱的な方で、優しい方でした。

私のつたないナレーションにも好評を頂いておりますが・・・番組のナレーションも心打たれます。
この番組、校長にも見せてあげたいです。

この番組がDVD、本になるのは、しばらく先だと思いますが、将来、帰国されて、レンタルビデオ屋さんにいかれたときの楽しみにされてはよろしいかと思います。

昨日の夜、何かつらいことがあったとか。
そんなときには、中島みゆきの歌も聴いて、元気を出してください。
「プロジェクトX」の主題歌だった「地上の星」と、同じCDに入っておりますエンディングテーマ「ヘッドライト・テールライト」がいいと思います。
私もよく、聴いてます。
Posted by leaves ゴル校長へ at 2006年01月18日 08:49
cosmosさん、おはようございます。

楽しんでいただけたようで、何よりです。
私も、市民の皆さんが動かれたときは、2回目に見たときも、感動しました。

なお、本文では触れませんでしたが、この番組で紹介されていたことなんですが、これからご紹介します「ぺんぎん館」などの斬新で魅力的な展示方法については、香川の小さなアクリル加工メーカーが、尽力された、とのことです。香川から、はるばる旭川まで行って、旭山動物園のスタッフが要望する注文に、見事に応えた、とのコトです。
それが、「ぺんぎん館」でご紹介します、水中を全方向から見渡せる、アクリル張りのトンネルなどです。

今日は、「ぺんぎん館」を紹介しますので、お楽しみに。
Posted by leaves cosmosさんへ at 2006年01月18日 08:56
園長さん髪の毛が抜けるほど苦労なさったんですね・・・
でも情熱は勝ちましたねっ(*^^)v

中島みゆきの「地上の星」ですか・・・
聴いてみます(*^^)v
優しいお心づかいに感謝です♪
Posted by ゴル at 2006年01月19日 01:13
ゴル校長へ

髪の毛が抜け落ちるくらいだから、相当気苦労されたと思います。園長さん。

しかし、今の盛況ぶりを見てると、苦労も吹っ飛ぶ、というものです。
でも、まだ、これで動物園は完成したわけではないそうです。

お金が無いときに、スタッフが14枚の未来理想図のスケッチを書いたのですが、実現したのはそのうちの8枚で、あと6枚、実現していない夢があるのだそうです。
番組では、園長さんの任期はあと3年、その後は後輩に、夢を託す・・・。
と結ばれていました。

これからに期待したいですね。

なお、「地上の星」は、以前、寝台特急の記事(12月14日)
http://service.seesaa.net/article/10670863.html
で紹介した、CDです。

お買い得だと思いますよ。
Posted by leaves ゴル校長へ at 2006年01月19日 11:19
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